社長のコラム 今月のヒント
平成30年1月号
戊戌(つちのえいぬ)年は忠実・正義・検診の徳を発揚してより良い変化の年に!
年頭にあたり、聖寿の万歳と国運の隆昌を言祝(ことほ)ぎ、大神様の広く大きなご加護のもと、尊家ご一統様のご清福をお祈り申し上げます。皆様には御守護いただく神々の御神札を家の神棚に祀り、年神様から新しい歳(いきるちから)を授けられ、清々しい新年をお迎えの事と存じます。そして、神棚と初詣の神々の御前に「昨年はお陰様で」と感謝の真心を捧げ、周囲の人々の幸福を祈願し、自分では変わらぬ御加護の祈願とともに「新たな1年の計を成就するために自分が為すべきこと」を起請文で誓願されて、平成戊戌の新しい1歩を踏み出されたことでありましょう。
めでたく迎えた「戊戌年」は「変化の年」、そして開運の要点は「忠実・正義・献身の徳の発揚」と存じます。「戊」は、陽性の「土」を表し、植物草木の成長が絶頂期にあるという形を意味し、「茂る」という作用がある反面、収穫した後の段階でもあり、「滅する」に通じて草木が枯れる状態をも表しているとされる処から、「変化・変革」の起こる都市となり、それは吉凶に関わらず表れると言われています。
「戌」は、忠実・正義・信・献身・誠実等を意味し、また守護・防御の意味も持っています。ご自分の生業を忠実に正義感・道徳心をもって行えば、着実に実を結ぶことができる年です。また、「戊」と同じ「土」の性から、変化を招くという作用も活動します。
「土」は、植物の芽が地中から伸び行く様子が元になっていて、万物を育成・保護する性質を有し、「季節の変わり目」を意味します。反面「土」の性の秘める力が強烈な反発力として発揮されると、破壊的な行動力として作用することがあります。自然界では大洪水、地震、土砂の崩壊といった形で表れ、私どもには、政治や社会、経済上の変化・変革という形で表れて参ります。
本年のように「戊戌」と干(かん)も支(し)も同じ「土」の気が重なる比和の年は「気が盛んになり勢いが増す」と言われています。注意すべきは、その結果が良い場合にはますます良く、悪い場合はますます悪くなる。という処です。また、比和の年には、人と協力し合うことでより大きな成果を得られるという特徴もあります。自分一人で何もかもやった方が早く事が進むと思っても、周りの人の協力を得て共に進んだ方が良い結果を生む。というもので、これを心に置いてお進みいただければ運気は一段と向上してくることでしょう。
「戊戌」の本年は、戌の特性である忠実・正義・献身の徳を皆で大いに発揚させて戊と戌の土性による変化の作用を長所として捉え、良い方向に発揮させることで、危機への変化の年で無く、吉への変化を招来し、大自然は、恵み豊かに、国や社会は安寧に、家族も皆もすべての人が幸福を得られる、明るい希望に満ちた良い年と致しましょう。皆様の徳の発揚による素晴らしき1年を衷心より祈念申し上げます。
平成30年元旦
箱根神社 宮司様のお言葉より