社長のコラム 今月のヒント

平成27年12月号

二人のセールスマン

営業マンの育成テキストに必ずと言っていいほど出てくるお話です。アフリカの出張した二人の靴のセールスマンの話です。 二人の靴のセールスマンがアフリカに靴を売りに行くことになりました。一人のセールスマンは、アフリカ人が靴を履いていないのを見て、これでは靴は売れないと考え、「アフリカでは靴は売れない」と本社に電報を打ちました。もう一人は、アフリカ人は靴を履いていないので、靴を履いてもらえば莫大に売れると考え、「大マーケット発見!!。靴がたくさん売れる」と本社に電報を打ったのです。

靴を履いていないという事実は一つですが、二人の解釈は両極端に分かれました。同じ事象でも解釈によってまったく異なった見解ができるということです。売れる人と売れない人との違いでもあるのです。売れると考える人は売れると思って市場を見ますが、売れないと考える人は売れないと思って市場を見るのです。そしてそれに基づいて行動するので、売れる人は売れ、売れないと考えた人は売れないのです。

私たちは、間の前の市場やお客様を、売れないと思って見ているでしょうか、それとも売れると思って見ているのでしょうか。