社長のコラム 今月のヒント

令和元年5月号

ストックデールの逆説

ベトナム戦争時、捕虜収容所で最高位だった米国軍人、ジェームズ・ストックデール将軍の実話です。8年間の捕虜生活。20回以上の拷問。73年にようやく解放されたときには殆んど歩くこともできないほどだった。多くの米人捕虜は、捕虜生活が長引くにつれ、衰弱していきました。いったい何が違っていたのか?
「最後には必ず事態を克服できるという信念を持つ。同時に、安易な楽観を避け、厳しく残酷な事実を直視すること」(本人の言葉)
事態を楽観視したがる人は、それが実現しなかったことが何度も重なると、だんだん気力を失っていった、とも。希望を掲げることと、現実から逃げないこと。
ストックデールの逆説は、この厳しい商況においても大切な示唆を与えてくれているようです。