社長のコラム 今月のヒント

平成29年12月号

一番正しいのはお客様

 私たちは仕事で、誰の意見が一番正しいと考えているでしょうか。直属の上司でしょうか、それとも社長でしょうか。そして、その意見にどれだけ耳を傾けているでしょうか。
 ある大手企業でありながら倒産した会社の社長は「自分の考えややり方が一番正しいと思ってやってきたが間違いであることがわかった。一番正しいのはお客様であることを倒産で学んだ」と語っています。
 ビジネスはお客様があってのことです。自分はいくら正しいことをしていると思っていてもお客様が入りてくれなければ成り立ちません。それは間違いです。

 利用するかどうかの選択肢はお客様が握っています。お客様が選んだものが正しいということです。
 私たちはお客さんが来店しなかったり、利用してくれないとお客様に問題がありと考えがちですが、そうではないのです。問題があるのはわたしたちなのです。

 お客様はいつも正しく、正しい選択をしているのです。私たちが選ばれないのは私たちに問題があるからです。お客様は「一番正しい」と認めれば、自分の甘さや責任の所在をはっきりさせることができるでしょう。