社長のコラム 今月のヒント
平成29年11月号
日本一になってみろ
『下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら誰も君を下足番にしておかぬ』。阪急電車を成長させ、阪急百貨店や宝塚歌劇団など数多くの事業を立ち上げて成功させたことで知られた小林一三翁の若者に与えた言葉です。若者には、こんな仕事をしたいという夢や希望があります。しかし、その仕事を命じられることはめったにありません。だからといって腐って、努力をしなければ人生で成功することはできません。
どんな仕事でも、与えられたら仕事で日本一になることです。日本一の実績を挙げれば、誰もが注目し、次の仕事を用意してくれますし、自分の好きな仕事もできるようになります。
それになにより日本一になることによって一番になる技術や方法のコツを習得できるということです。これほど有利なことはありません。『一芸に秀でる者は多芸に通ず』という諺があります。その道を極めると他の何事にも通用することができるということであり、一番になることによって、他の仕事でも一番になれるのです。与えられた今の仕事を喜び、その仕事で日本一になりましょう。