社長のコラム 今月のヒント
平成29年2月号
今月の一言
今年は酉年です。もともと十二支は動物とはなんの関係もなく、覚えやすくするために古代中国の或る方が動物に当てはめたというのが有力な説です。さて、酉年のイメージキャラクターは「鶏」。にわとりです。新年をスタートするにあたり、「羽ばたく」というイメージであるはずなのに、なぜ飛べない「鶏」なのだろうか。
鶏は大昔から日本人にとって非常に重要な役目をもっていた。それは「朝を告げる」という役目である。あのけたたましい鳴き声は、眠っていた脳を一気に目覚めさせる勢いがある。
友常孝仁さんの著書の「もう朝だぞ!」という本の冒頭にこう書かれています。「朝を制する者は一日を制する。1日を制する者は1年を制する。1年を制する者は一生を制する」。「制する」とは物事が自分の思った通り、願った通りになることだ。現代のように医学が進歩していない昔は、ちょっとした病気やけがで命を落とす確率が現代よりもはるかに多かっただろうから、無事に1年を過ごせたことは非常にめでたい事だったんだろう。だから、「いい1年」を送ることができた人は一生を制するということになるのでしょう。
友常氏いわく「早起きすると決めたら実行する強い心が要る。それを続けていくと強いこころが育つ」。簡単なことのように感じられるが、たった1つのことでも、やり続けるには「強い意志」が必要であり、その意志が次第に「強いこころ」となり、人生の成功者に導く。
それにしても、世界博といえ、初日の出に手を合わせる民族は日本人くらいである。日の出には勢いがある。昔の日本人は日の出に手を合わせることで、日が昇るその勢いを体に取り込んでいたのだ。エネルギーに満ちた朝は毎日訪れる。日が昇ってから起き出すなんてもったいない。