社長のコラム 今月のヒント

平成28年3月号

世界一分かりやすい店

九州地区で成長するホームセンターの『ハンズマン』は15周年増収増益という優良企業ですが、来店しても買わないお客様もいるのです。こんな事もありました。社長の大園誠司さんが何も言わずに帰るお客様がいたので『ご入用のお品はございませんでしたか』と聞くと、『○○を買いに来て探したのだけどなかったので別の店を探します』と言います。しかし、その商品は売り場にあるのです。お客様は気がつかなかったのです。
 いくら商品が豊富でも、商品を見つけることができなければ無いと同じです。大型ホームセンターのお客様の不満は『何がどこにあるのかわからない』です。そこで大園さんは『お客様に世界一わかりやすい店を作ろう』と考えました。そして、お客様の行動を観察していると、お客様は文字より実物を見て行動するということを発見します。とは言っても実物は売り場にあります。それをどう知らせるかです。そこで注目したのは天上下の壁面です。そこに商品の実物を展示したのです。そこなら遠くからも見え、すぐ分かります。
 今年も、弊社では季節に対応したクリーニング品のキャンペーンを行います。なぜ、いまこの商品をキャンペーンするのか、お客様にどのようなメリットがあるのかを、カウンターに立つ社員1人1人が理解し、自覚していくことが、キャンペーンの成功になると思います。「売っているということ」がわかっていただける社員教育をしていく所存です。