社長のコラム 今月のヒント

令和05年08月号

どうやったら楽しくなるか? それを考えることが楽しい

お笑いタレント明石家さんまさんのエピソード。
 さんまは香取慎吾や子供たちが記者となって質問する「子ども会見」に登場した。女優になりたいが、将来に悩みを抱えているという子供記者に、さんまは「それがよぎらないようにした方がええな。なるべく人より楽しんだ方がええな、人生」とアドバイスした。
 その上で、弟子時代の逸話を披露した。笑福亭松之助に弟子入りしたさんまにとって、当時は掃除が仕事の一つだったという。「掃除すんねんけど、うちの師匠が“さんま、掃除は楽しいか?”と言ったことがあって。俺は“いいえ、楽しくありません”って正直に答えたら、“どうしたら楽しくなるか考え(なさい)”って言われたんですよ」と、師匠とのやりとりを振り返った。
 数カ月後、同じ質問を再びされたという。さんまは「まだ…」と答えたが、その時に師匠からこんな一言を言われたという。「掃除がどうやったら楽しくなるのか、考えるのが楽しいねん」。
 悩みを抱える子供記者には、「女優さんになりたかったら、楽しく女優さんを目指して、ダメだったらダメでやめたらええねんからやな。やめることできるからな。しがみ付く世界ではない」とも忠告した。