社長のコラム 今月のヒント

令和02年11月号

今月の一言

コロナの被害を受けた方で、先ずは思い浮かぶのが、志村けんさんです。当然にドリフ世代である私は長い間彼の映像を拝見してきたわけですが、ご逝去後に様々な彼のエピソードを聞く機会があり、ここまで立派な方であるという認識は申し訳ありませんが、彼の生前には気が付きませんでした。
 タレントの中山秀征さんが、9月18日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で、志村けんさんからの印象に残っている教示をいくつかお話しされていました。

その1
 志村さんから多くを学んだが、特に時間についての教訓が印象的だという。
「師匠は絶対に遅刻しなくて、いつも30分~1時間前と早く来る。
 いつも1時間前に入っていたらしく、理由を聞いたら『遅刻すると、すみませんから始まるだろ。一日がすみませんから始まりたくないからね』と。

その2
 「利口になるな、バカでいろ」の言葉も胸に残っている。「なんでも追求するバカでいろ。知ったかぶりするなよ、と。師匠はいろんなことを勉強して知識もあったけど、それを言わなかったんですよ」

 中山さんのお話しで、芸人としてより、先ずは人として・・・という志村さんの姿勢を感じます。ジャニーズを創設したジャニー北川さんは、タレントたちに「人気が出てくるとどうしても自尊心が高くなってくる。しかし、自分をここまでにしてくれたのは、自分の努力だけでなく、ファンの方がいるからだ。そして、ファンと言うのはコンサートに足を運んでくれる直接的なファンだけでなく、自分を取り囲む人すべてだ。周りの人に謙虚であれ」と、元スマップの中井さんが話されてました。